観世流「木曽」と比較したところ同じ話を扱っていますが内容に差異がありました。
まず配役が異なり、「木曽」がシテ覚明・ツレ木曽義仲・ツレ池田次郎である一方、「木曽願書」はシテ木曽義仲・ツレ覚明・ワキ今井兼平となっています。
兼平が激しい戦闘の口火を切る願書以降の筋立ては、酒宴を催して男舞を舞う「木曽」と大きく異なり、願書に書き表された切迫感にふさわしい手に汗握る展開です。
「木曽」の願書は「安宅」の勧進帳、「正尊」の起請文と合わせて三読物と呼ばれ、「木曽願書」でもおおむね同じ文句の願書が読み上げられます。
内容の把握にお役立てください。
「木曽」の観世流謡本は以下をご覧ください。
国立国会図書館デジタルコレクションにおいて「インターネット公開(保護期間満了)」の記載のある書物であっても、謡本の場合、アップデートを繰り返しながら刊行され続けている著作物であるため許可のない転載はおすすめしません。
ご注意ください。
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